本記事では船場盛進堂(せんばせいしんどう)という船場にある布屋さんを紹介するのだが、二部構成を予定している。
第一部は、お店について。
第二部は心が躍る工場見学だ。
第二部の工場見学のリポートは、船場マップ初の試みになるのでとてもワクワクしている。
工場見学は2022年8月初旬に実施しました。レポート記事を作成次第、公開予定です。
第一部~船場盛進堂~
船場盛進堂は、松尾捺染(まつおなっせん)株式会社という企業が手掛ける生地・布屋だ。
松尾捺染は大正15年(1926年)に木版彫刻業(もくはんちょうこくぎょう)として創業した。
木版彫刻とは、最近ではブロックプリントといわれているもので、柄を彫った木製の版(スタンプ)にインクをつけ生地に押し、模様を描いていくものだ。ちなみに松尾捺染の木版は現経営者の祖父が彫っていたそうだ。
当時は現在のお店の向かい側に工場があったそうなのだが、1960年代に火事になり燃えてしまったそうだ。このため、登記はこの地に残したまま工場を東大阪市に移転、現在では数々の一流ブランドのプリント加工を行っている。
2017年、松尾捺染株式会社がにオリジナルテキスタイルのお店をオープンした。
それが船場盛進堂である。
創業当時の大きい木版は火事で燃えてしまったが、幸い小さいものは残っているそうだ。工場見学にて見せていただけることになっているので乞うご期待!
開放的な店内とおしゃれな空間
1階
扉を開けると広々とした店内。
一見ショールームのように見えるかもしれないが、卸問屋ではなく小売り(一般客用)のお店だ。
また、お店で出迎えてくれるのは、上品で温かい雰囲気の女性達と、ウィスキーが似合いそうな渋い雰囲気の松尾捺染の経営者だ。
安心して気軽に入ってほしい。
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ソファの横に謎の場所を発見。後程もどってこよう。
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2階
階段を上った先に生地・布がある。
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あまりにも素敵な空間なので、リフォーム会社のように内観の説明から始めてしまったが生地・布も特徴的だ。
日本有数のプリント技術
松尾捺染はハンカチやスカーフの染色を手掛けている。
ハンカチやスカーフは縦糸に対して横糸にまっすぐにプリントする技術が必要とされており、松尾捺染のこの技術は日本有数だ。
また、名前をだすのは控えるがファッションに疎い筆者でもわかるような有名アパレルブランド、キャラクターブランドのプリントを手掛けている。もしかしたら貴方も松尾捺染で染色・加工された服や雑貨をもっているかもしれない。
後日記載予定の工場見学のレポートにて、この高い技術を使ってどのようにプリントされているかをご覧いただけるだろう。
以降、生地・布を紹介するが、松尾捺染(船場盛進堂)の生地は楽天市場でも購入できる。
生地・布
船場盛進堂で販売されている生地・布は全て松尾捺染でプリントされたものだ。
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実際に見ていただければわかると思うのだが、どれも色味や柄の出方が美しい。
デザイン
プリントのデザインだが、ダマスク柄、トワル・ド・ジュイなどの版権フリーのものを使用しているそうだ。
(トワル・ド・ジュイについてはKurumi Houseの記事にて記載したのでそちらをご覧いただきたい。)
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同色多柄の展開
船場盛進堂では、同じ色で様々な柄の生地が販売されている。
例えば、表地は花柄で、裏地はボーダーでなど同色で統一感を持ちつつアクセントをいれられる。
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![](https://i1.wp.com/senbamap.com/wp-content/uploads/2021/10/E9DD7C41-9D37-46A9-B5E0-E5699D5E59DF-1024x702.jpeg?ssl=1)
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船場盛進堂の生地を使ったバッグ&座布団。
![](https://i0.wp.com/senbamap.com/wp-content/uploads/2021/10/02651454-F1CB-4E74-BE96-83B0D144CEB4-1024x768.jpeg?ssl=1)
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船場盛進堂の生地を貼ったソファ。
![](https://i1.wp.com/senbamap.com/wp-content/uploads/2021/10/28F63638-A9ED-4366-9E87-33B8369ED99C-1024x558.jpeg?ssl=1)
![](https://i1.wp.com/senbamap.com/wp-content/uploads/2021/10/3CDA3827-3643-4913-A54E-CA403C779CDE-1024x768.jpeg?ssl=1)
こちらを見たお客様が船場盛進堂の生地を使用したソファの張替を依頼されたこともあるそうだ。
こちらは三色セットのカットクロス。店頭限定のお買い得パックで同色で異なる柄のものが3枚入っている。
![](https://senbamap.com/wp-content/uploads/2021/10/17FAA3C8-C016-4370-9395-50439C463E9D-1024x678.jpeg)
どの柄を組み合わせようか迷わずに済むと好評だそうだ。
謎の場所
さて、お待ちかねの1階、謎の場所について記載したい。
![](https://senbamap.com/wp-content/uploads/2021/10/D33045EB-162B-498B-B839-A40D2ABB0152-1024x768.jpeg)
既にお気づきの方もいらっしゃるだろう。そう、ここは船場盛進堂の地下に通じる場所なのだ。
ふっふ。この場所を台で隠すとは粋ではないか。と心がくすぐられる。
![](https://senbamap.com/wp-content/uploads/2021/10/70D82D39-FAA0-4CB1-8EA2-2A55DB7F6A66-1024x804.jpeg)
それでは、この場所を降りる所を動画で撮影!、、、。としたいところだがプチ高所恐怖症なのでこの動画でご容赦を。
短い動画だが、急な階段であることはわかってもらえただろう。
前向きに降りるのは強靭な体幹とバランス力、勇気を求められるので、筆者は後ろ向きに降りた。
生地屋さんでこの冒険感。
船場は本当に面白い。
それでは動画で船場盛進堂の地下を案内するとしよう。
この地下はその昔、防空壕だったそうだ。
![](https://i1.wp.com/senbamap.com/wp-content/uploads/2021/10/7724FDB0-60A4-45E9-B13D-5A01FFB0F240-1024x768.jpeg?ssl=1)
現在は、河内木綿藍染保存会の生地・布を展示・販売をしている。
河内木綿藍染保存会は、河内木綿の美しさに魅せられた人々が、河内木綿を蘇らせ次代に残そうと活動しているNPO法人だ。
船場盛進堂の経営者は、この活動を応援したいと思いこの場所で河内木綿の販売を行なっているそうだ。
動画
第二部〜心が躍る工場見学〜
Coming Soon!
第二部は2021年11月以降に公開予定。
![](https://senbamap.com/wp-content/uploads/2021/10/A31DF759-0BF5-437C-A89F-2523240CE7C9-768x1024.jpeg)
【お店からのメッセージ】
お気軽にお立ち寄りください。
取り扱い商品
- 綿プリント生地
- ラミネート生地
基本情報
店名 | 船場盛進堂 |
所在地 | 大阪市中央区博労町1-2-5 |
営業時間 | 11:00~17:00(現在16:00まで) |
定休日 | 日曜、月曜、祝日 |
決済方法 | 現金・クレジットカード |
ホームページ | Webサイト http://www.matsuo-nassen.co.jp/ オンラインショップ(松尾捺染 楽天市場店) https://www.rakuten.co.jp/nassen/ |
電話番号 | 06-6261-5180 |
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